STORY
聴こえてきたメロディ。
心に刻み込まれている。
あの日からずっと——。
突如バンコク勤務を命じられた化学メーカーの研究員・ソウタは、
渡航初日、大学時代に突然姿を消した初恋の人・カイと偶然の
再会を果たす。
あの頃、カイが奏でていた切ないメロディは、
今もソウタの心の奥で繰り返し響いていた。
カメラマンとして活躍し、趣味の音楽も続けていたカイは、
思いがけない再会に心を揺らす。
喧騒と静寂が交錯するバンコクの街で共に過ごすうちに、
6年という空白の時間が次第に埋まっていく。
しかし、何事にも慎重なソウタは、
かつてのカイへの叶わぬ片想いの痛みから、
「この恋はきっと叶わない」と心に蓋をする。
以前と変わらない態度で接しようとするが、
異国で自立し、逞しくなったカイの姿に、思わぬ距離を感じてしまう。
そして時折見せる、どこか物憂げな表情がソウタの胸に
不安を募らせていく。
そんな中、カイが学生時代から作り続けていた、
“好きな人に最初に聴かせたい“大切な歌がようやく完成し、
初めてライブで披露するという噂を聞き、
ソウタの胸に行き場のない想いが押し寄せる。
お互いを想いながらも、すれ違ってしまう二人。
その両片想いの恋は、やがてーー。



想像すると、自分のユニバースが広がる。
やったことのないことをやってみたい。
行ったことのない場所に行ってみたい。
まず想像できれば、可能性が見えてくる。
どんな夢でも、どんな恋愛でも、
叶った自分を想像してみよう。
僕ら人間は、想像する生き物。
みんなで想像すれば、
昔はできなかったことも、できるようになってきた。
映画を観て、自分の未来を想像する。
もっと自由に、自分の愛を解き放とう。
この映画を観た僕は、まず「想像すること」ができた。
ウィスット・ポンニミット(タム) [漫画家]
映画を観た人のイメージを描き下ろしていただきました!
なぜカイは姿を消したのか。
カイに起きた出来事を知り、切なさで胸が苦しくなった。
愛することに性別も国籍も関係ない。
恋に悩む人こそ、この作品から勇気をもらってほしい。
宇内梨沙 [フリーアナウンサー]
人生一度きり。
だったら好きにやったらいい。
これまでの過去がどうとか
誰かや社会がああ言っていたとか
そんなことよりも自分が今、どうしたいか?
この先、どうありたいか?
ただそれしかない。
じゃあ、どうしたい?
枝優花 [映画監督・脚本・写真家]
一人では失いかけていた本当の気持ちに、二人でなら辿り着ける。
毎シーン、そんなことある!?の連続ですが、職場のみんながこの「初恋」をあたたかく見守ってくれるのがいい。
おいしいタイ料理と強い酒、分かち合う相手が欲しくなります。
岡田育 [文筆家]
僕も「好きです」と美しい男の子に抱きついてもらえる素敵な男になろうと思いました。
奥嶋ひろまさ [漫画家]
『ババンババンバンバンパイア』のキャラクター・森蘭丸と立野李仁でコラボレーションイラストを描き下ろしていただきました!
忠犬のような愛らしさを持ちながらもこっそり何度も傷ついてきたソウタを、"どうか報われてくれ…!"と歯がゆく見守っていたら、怒涛の展開と感情のジェットコースターに振り回されました。
繊細な感情と甘さが共存していて、黙って見ているのがもどかしかったです。タイにも行ってみたくなりました。
福田麻貴(3時のヒロイン)[芸人]
沢山の真っ直ぐすぎる想いから生まれた愛はこんなにも尊い…
最高に切なくてもどかしく、そして何より最後は2人まとめて愛おしい、そんな素晴らしい両片想いでした。
観終わった後、よりタイトルが胸に沁みた…愛のカタチがあまりにも眩しすぎる…
三田麻央 [タレント]
ソウタの純粋さは、単なる無垢ではなく、⽣き⽅そのものの誠実さとして映る。どんな⼈⽣を歩めば、あんなチャーミングな⼤⼈になれるのか。
彼の真っ直ぐな想いは、秘密と孤独を抱えるカイの⼼を確かに溶かしていく。
彼に感化され、周囲の⼈々にまで優しさが連鎖していくさまが愛おしい。
安川有果 [映画監督]
*敬称略・50音順